日本冬虫夏草で期待できる効能について

2013年に太田富久及び高野文秀、矢萩信夫らは日本冬虫夏草の解析結果を記載した『科学研究費助成事業研究成果報告書』を発表しております。
この報告書で日本冬虫夏草に含まれる独自のペプチド(消化管免疫調節物質)に免疫機能を選択的(Th1優位)に増強して、腫瘍細胞を壊死へと誘導する腫瘍壊死因子であるTNF-αの産生量を増強させる作用があることを明らかにしました。
人のDNAが持つ遺伝情報は体を正常に保つ為に必要不可欠ですが、日頃から放射線や紫外線、代謝時に産生される活性酸素や化学物質などのDNAを損傷させる要因に常に関わっています。
日本冬虫夏草には適度な抗酸化作用が見込めるメラトニンやフラボノイドなどの抗酸化物質が含まれており、飲用することでDNAの損傷による細胞の老化やがん化を抑制する働きが期待できます。
日本冬虫夏草は病院治療を行った際に副作用として現れやすい骨髄抑制、鬱の症状、食欲不振などの症状を軽減し、治癒を早める働きが期待できます。
マウスを用いた臨床実験では治療を行わなかったグループと抗がん剤と日本冬虫夏草を併用した治療を行ったグループで最大2.5倍の延命が確認されており、がんの標準医療と併用した影響によって副作用が確認されたケースはございません。
(実験では免疫応答を意図的に弱めた個体だけでなく、抗がん剤などを投与していない正常な個体にも免疫応答を選択的に増強させる作用が見られました。)
日本冬虫夏草の1種であるハナサナギタケには、血球数の増加作用があるエリスロポエチン(EPO)の産生を促進させる成分が含まれており、飲用することで症状の予防や改善が期待できます。
骨髄細胞によって作られる赤血球は二酸化炭素の排出する役割を、白血球は体に入った細菌やウィルスを取り込み除去する役割を持っていますが、抗がん剤や放射腺治療は副作用によって骨髄機能の低下からこれらの血球数を減少させるため感染症や貧血の原因になります。

改善が期待できる、がん(悪液質)が原因となる症状

  • 疼痛
  • 炎症
  • 体重減少
  • うつ
  • 腹水
  • 胸水
  • 低タンパク
  • 炎症
  • 低血糖
  • 食欲不振
  • その他、期待できる症状

  • 外因的肥満の予防効果
  • アルツハイマー型認知症の進行遅延、改善効果
  • 老化進行の予防効果
  • 日本冬虫夏草に含まれる主な有効成分

  • エルゴステロール・パーオキサイド
  • エルゴステロール・パーオキサイドは1983年に東北大学薬学部の助教授である近藤喜和がサナギタケから単離した成分です。(後にハナサナギタケからも単離)
    エルゴステロールはビタミンDの前駆物質かつステロールの一種で、がん細胞の血管新生を阻害する作用や、がん細胞を細胞死へと誘導することでがん細胞の増殖を抑制する効果が報告されています。
    ※単離:ある種の混合物から特定の成分だけを取りだす事

  • エルゴステロール誘導体
  • エルゴステロール誘導体は1997年に東北大学院生の小坂良氏によってハナサナギタケより単離されました。
    この誘導体はエルゴステロールを母体とした化合物で、ヒト由来の肺がん、子宮頸がん、舌がんなどのがん細胞をアポトーシス(細胞死)へと誘導する作用が報告されています。

  • βカルボリン
  • βカルボリンは1997年ハナサナギタケより単離されました。
    βカルボリンはモノアミン酸化酵素の働きを阻害することで神経伝達物質の分解を抑える働きがあり、抗うつ薬や抗パーキンソン病の治療薬などに用いられている成分です。

  • シクロL・トロイシルL・プロリン
  • 1997年ハナサナギタケより単離されました。
    シクロL・トロイシルL・プロリンはモルヒネ依存症を軽減する作用があります。

  • コルジセピン
  • コルジセピンは金沢大学薬学部教授の太田富久先生によりハナサナギタケから単離されました。
    別名3-デオキシアデノシンと呼ばれ、がん細胞の周辺に存在することでがん細胞が増殖する際に取り込むアデノシンの代わりに取り込まれ、がん細胞の崩壊を促す働きがあります。
    コルジセピンは正常細胞が増殖する際には取り込まれないため、がん細胞に絞った増殖の阻害作用が期待されています。

  • メラトニン
  • メラトニンは睡眠と覚醒のリズムを整える働きを持つホルモンの一種です。
    メラトニンは脳内の松果体でも生合成される強力な抗酸化物質で核DNAおよびミトコンドリアDNAを保護するほか、一酸化窒素や過酸化脂質などのフリーラジカルを消去する作用があり、がん細胞の発症や増殖を抑制する働きが期待できます。
    脳細胞の酸化を防ぐことで痴呆、アルツハイマー病、パーキンソン病などの予防効果も期待されています。
    メラトニンが5分の1程度しか体内で産生されない夜間勤務者の場合は、乳がんは2倍、前立腺がんは3倍程に発症数が増えるとアメリカの疫学調査で報告されています。

  • ミリオシン
  • 1994年に京都大学薬学部教授の藤多哲郎らによってツクツクホウシタケから単離されました。
    ミリオシンは免疫機能を抑制する作用を有する化合物で臓器移植の拒絶反応の抑制やインフルエンザやC型肝炎ウイルスの予防や治療、自己免疫疾患の改善作用などが期待でき「FTY720」という治療薬にもなっています。

    日本冬虫夏草の抗腫瘍性効果

  • 体内に侵入した抗原を攻撃するヘルパーT細胞は抗原の種類に応じてTh1細胞とTh2細胞のどちらかに変化します。
    Th1細胞は細胞性免疫と呼ばれ「IFN-y(インターフェロンガンマ)」というサイトカインを分泌することでキラーT細胞やB細胞に指示をだしてウィルスや細菌などの抗原を攻撃します。
    Th2細胞は液性免疫と呼ばれ「IgE抗体」を作るようにB細胞に指示を出してダニや花粉などのアレルゲンを除去します。

    日本冬虫夏草二次代謝産物に含まれる成分には消化管免疫応答によってTh1優位に免疫応答を活性化させる働きがあり、これにより感染予防、腸内健全化、およびアレルギー抑制などの作用や体内の生体防御能力の増強による抗腫瘍性の向上などの作用が期待できます。

    更に、日本冬虫夏草の二次代謝産物には血管新生を促進させるマトリックスプロテアーゼの活動を阻害する働きが見られ、がん細胞周辺の血管新生を阻害することで腫瘍への栄養や酸素の供給や遠隔転移を防ぐ作用が期待できます。
  • 日本冬虫夏草で期待できる主な抗腫瘍作用

  • T細胞依存型抗原の増強
  • 免疫細胞の選択的増強
  • 抗癌剤の持つ抗腫瘍性効果増強
  • 上記以外にも下記の抗腫瘍性効果なども見込め、日本冬虫夏草の二次代謝産物に含まれる成分を副作用が少ない抗癌剤開発のリード化合物として研究が進められています。
  • 各種皮膚障害の原因となる活性酸素を消去作用
  • 悪性腫瘍のような浸潤性増殖細胞の除去作用
  • 乳癌細胞に対する顕著な抗腫瘍活性
  • 抗がん剤による貧血と白血球数減少の改善効果
  • 骨髄機能障害の軽減
  • ※上記の内容は弊社及び自然薬食微生物研究所、共同研究機関との研究並びに臨床報告結果をまとめたものです。
    飲用時の効能には個人差があり、上記は効能を保証するものではないことにご留意いただきますようお願い致します。